こんにちは!キャリアコンサルタントNORYです。
先日(2020年12月12日(土)8~9時)みゆきちさんと企画した勉強会の第1回目が無事終了しました!!
今回のテーマは「面談スキルを上げたい”キャリアコンサルタント”のための3冊」
スピーカーは私NORY、ファシリテーターがみゆきちさんです。
私が普段から他のキャリコンさんにもお勧めしたい…!!!と思っていた本をどうしても公の場で話したくて、第1回目のテーマに選定していただきました!!!!
開催レポート
今回の勉強会では、私NORYがおすすめの本について語り、みゆきちさんが適宜質問をしてくださる形で進行していきました。
また、ZOOMのコメント機能で参加者の皆さんから質問をいただき、リアルタイムでお答えしました!
おすすめ本1:ケアする人の対話スキルABCD
対人支援の対話スキルの型が身につく!
この本は、Amazonのおすすめで表示されたていたものを、試しに買ってみたら大当たり!な内容でした。
傾聴のやり方、共感のやり方、あらゆる対人支援職で必ず必要になる対話の基礎について、具体的な説明と分かりやすいトレーニング方法が載っています。
基本的な面談の流れについては、以下のように説明されています。
A:アセスメントしケアをスタート
B:相手を支え関係をONにする(ラポール)
C:質問で目的地を一緒に探す
D:行動か認知に活かす
本の中で、キャリコン受験生、新人キャリコンに特におすすめできるなーと思ったのは、間の取り方のコツです。
- 相手が話す文章の最後の「。」まで聞く
- 自分の対話を録音して聞く、そのうえで意識的にゆっくり返答する練習をする
どこまで待てばいいのかがクリアになってありがたいですね!!
つい、クライアントさんの発言と被ってしまったり、返答のあとすぐに質問してしまう方も、「。」まで聞き切る癖をつければ、しっかり直すことができると思います。
そしてそして、クライアントを問題解決に向けて動かす手段としてソクラテス式質問が紹介されています。個人的には、これが知れただけでこの本を買った価値があるな!と思いました。
ソクラテス式質問とは、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの中間に位置しており、より具体的な情報が欲しい時、本人に新しい考え方や問題解決方法などを捻出してほしい時に使うと効果的なようです。いわゆる、深堀に使える質問技法ということです。
ソクラテス式質問でアプローチする項目として、以下の8つが挙げられています。
- 数値化する:「みんなそう思っているはずなんです…」『みんなとは何人ですか?』
- 具体化する:「今より成長したくて!」『成長とは具体的にどういうことですか?』
- 証拠を探す:『どのようなことからそう考えるようになったんですか?』
- 感情を拾う:『表情が悲しそうに見えますが、良ければ今の気持ちをお聞きしていいですか?』
- 口癖を拾う:『よく<しかたない>という口癖を使いますね。がっかりすることが頻繁にあったんですか?』
- 慣用句や社会通念、一般常識に注目:「女性はおしとやかでなければいけない!」『おしとやかな条件を上げるとすれば、どんなものがありそうですか?』
- 比べる:『今の自分はダメだ、とおっしゃっていますが、いい自分というのは今と比べるとどこが変わっている事だと思いますか?』
- 他の考えを引き出す:『あなたの友人が同じ状況に居た場合、あなたならどんなアドバイスをしますか?』
それぞれの項目ごとに、具体的な事例が紹介されているので、実際の面談でも十分に活用することができます。
養成講座であは「感情を拾う」とだけ習いましたが、こんなに具体的に聞けることがあるんですね!
養成講座ではなかなか面談練習は出来ないので、ここまで具体的に紹介されるとありがたいです!!
そうなんです!感情だけに着目していると、「感情ワードが出てこなくて拾えなかった…」と迷う事がありますが、ソクラテス式質問を使えば、深堀りが上手くいくと思います!
面談の守破離の最初の守が身につく本ですね!まず最初にこの本で学んでから、残りの2冊に進むと良さそうですね。
おすすめ本2:対人援助の現場で使える 質問する技術 便利帖
このブログではすでに紹介記事を作成している質問する技術便利帖!色んな場所で宣伝しまくっているので、多くのキャリコン仲間が読んでくれているようでとても嬉しいです!
この本の最大の魅力は、読みやすいレイアウトです。
この本めちゃくちゃ見やすいですよね!実際の対話形式で構成されていることもあり、疲れている時でもすっと知識が入ってきますよね!
キャリコン受験に向けて頑張っている時に、今日は疲れてるから数ページ読むだけで勉強したことにしよう!という使い方もありだな!と思います。
そして、学んだことを実践で活かすその前段階として取り組める、書き込み式ワークがついているのもありがたい。
(しかもワークには模範解答がついています。キャリコン養成講座ってなぜか模範解答がない問いばかりだったので、解答を参考にすることで成長速度が上がると感じます)
詳しい紹介は以下の記事で語っています!
おすすめ本3:新時代のキャリアコンサルティング
養成講座で学んだキャリア理論やカウンセリング理論を、実際の面談の場で使うとしたら?の事例が載っています。
習ったものの、リアルの面談で理論って使わないんだよね…。と思っているあなた、ぜひ読んでみて下さい。こうやって使えるのか!と目から鱗間違いなしです。
ちなみに、この書籍は無料のPDFが公開されているので、中身を見てから購入も可能です。
<PDF>資料シリーズ No.165 職業相談場面におけるキャリア理論及び
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
カウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査
質疑応答
良い本との出会い方を教えてください!
私が普段意識していることは3つあります!
まずは実際に本屋、図書館で興味を持った本は手に取って中身を見ることです。レビューを見るのもいいですが、実際読んでみた方が早いなと思うことが多いです。
そして、Amazonのおすすめリストは侮れません!『質問する技術便利帖』もAmazonに勧められて買いました(笑)普段から心理学系の本を検索しておくといいかもしれません。
最後に、人からおすすめ本を聞くようにしています。バーチャルランチクラブという初対面の方とオンラインで15分~話せるサービスを使っているのですが、「おすすめの本をプレゼンしあう」をテーマにお話することが多いです。自分では出会わない本を知れるのでいいですよ!
私は、Twitterで本の紹介をしている方をリスト化しています!本を読んでいる方の紹介する本は一度フィルターがかかっているので0から探すより、感想見ながら買う方がいいなと思ってます。
本が読みたいなと思った時、紹介されてる本の波長があうと思える方のツイートを見ながら、最近何読んでるんだろうなーと探しています。
本を読んで「実践してみたい!」みたいな気持ちになったりはしないのでしょうか・・・クライエントに向き合った時に、実験のような気持ちにならないか心配です。
”個人的な好奇心だけ”でクライアントに向き合うのでなければいいのでは?と思っています。クライアントの課題解決のための興味であればOK!
キャリアコンサルティングの場を、自分の好奇心を満たす場にしたらまずいですが、キャリアコンサルティングは相手への好奇心、知りたいという気持ちがないとできないと思います。「ビジネス好奇心」に切り替えるようにいます!
次回開催について
次回開催は1/16(土)の8~9時を予定しています。
テーマは「非営業だからこそ押さえたい、「営業職」のリアルな仕事理解」です!
スピーカーはみゆきちさん、ファシリテーターはNORYが担当いたします!
ご予約はこちらから。参加費は無料です!